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8. データモデル  8.2節


8.2 標準的なデータモデル
2022年8月14日

 データモデルは生き物の様に成長し、また淘汰されていきます。このため、多くのコミュニティーではデータモデルを公開し、意見を集め、成長を重ねています。以下、公開されているデータモデルをわかる範囲で集めてみました。カタログ関連の情報も現版ではここに収録しています。

コミュニティー 説明
Smart Data Models Smart Data Modelsは、OASC, Fiware Foundation, IUDX, およびTM-Forumにより共同策定しているデータモデルです。対象ドメインはSmart Cities, Smart Agrifood, Smart Water, Smart Energy, Smart Environment, Smart Robotics, Smart Sensoring, Cross sector, Smart Aeronautics, Smart Destination, Smart Health, Smart Manufacturing。2022/2/12/現在、719のデータモデルが定義されています。Azureなどもこのデータモデルを参照しています。Smart Data ModelsはVocabulary(語彙) としてschema.org やjson Schema を参照しています。
GitHubのSmart Data Model Teamに詳細が掲載されています。
Fiware Foundationが主導している事から、Fiwareを利用する際には参照すべきデータもでるであると言えます。
https://smartdatamodels.org/
Schema.org  schema.orgは、Google、Microsoft、Yahoo、Yandexによって設立された語彙を共通化するコミュニティーです。インタネットの世界では基本的な語彙定義とされ、筆者は日本の共通語彙に対応するものと考えています。2022年2月18日現在、792タイプ、1447プロパティ15データ型、83列挙型、および445列挙型メンバーで構成されています
 GitHubのにschemaorg詳細が掲載されています。
https://schema.org/Dataset
W3C DCAT 2.0
)インターネットに関する標準化団体のW3Cが2020年4月に公開したデータカタログ用メタデータであり、現在、バージョン3の検討が進められている。
https://www.w3.org/TR/vocab-dcat-2/
EC DCAT-AP v2.0.1 DCAT 2.0をベースにEC諸国で導入するために実務的に編集した実装モデルである。
https://joinup.ec.europa.eu/collection/semantic-interoperability-community-semic/solution/dcat-application-profile-data-portals-europe/release/201-0
EC BregDCAT-AP v2.00 欧州委員会が、DCATをベースにベース・レジストリのカタログ用に作成したメタデータである。
https://joinup.ec.europa.eu/collection/access-base-registries/solution/abr-bregdcat-ap
Google検索 データセット
Googleの検索で使用されるデータセットのメタデータである。
https://developers.google.com/search/docs/data-types/dataset?hl=ja
SAREF4CITY SAREF4CITYは、スマートシティドメイン向けにSAREFを拡張したものです。


8.3 NGSI v2とSmart Data Modelsの制約
2022年9月13日

jsonは非常に自由度が高く、却って相互運用性を損なうため、Smart Data ModelsやNGSIでは色々な制約を規定しています。

制約対象
制約内容
Key (name)
  • アメリカ英語でなくてはならない(ドイツ語のウムラウトや日本語は使えない
  • Attributeの属性名はキャメルケース(Lower Camel Case)でなくてはならない(先頭の単語は小文字、二番目以降の単語の先頭は大文字で、単語をスペースなどを挟まずに繋げた文字列)
Type
  • TypeのValueは、米国英語から構成され、先頭が大文字のキャメルケース(UCC)でなくてはならないx5C
id
  • IdのValueは、NGSI-LDの規約に従い、urn:ngsi-ld:<entity-type>:<entity-id>の形式が望ましく、ユニークでなければならない
Value
  • Value内のTypeのValueはschema.orgに準拠する(再利用する)必要がある。
位置情報
  • addressまたはlocation属性を使用しなくてはならない
  • 地理空間はGeoJsonを使う必要がある