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 8. 解決策案 8.6節



8.6 値に用いる単語

2022年7月23日

住所 ベースレジストリの日本町字マスタに自治体名や町名以下が全て記載されており、この表記に準拠すべきと考えます。
その他の固有名詞 正しい固有名詞が必要な場合や、後で名寄せのキーとして活用する場合には、その固有名詞がベースレジストリにある場合はベースレジストリ上のコード、無い場合はその実体に関するデータモデルを作成し、そのIDを格納すべきと考えます。それ以外の場合は、固有名詞であっても参照するだけの情報として扱う必要があると考えます。
例えば、人の名前は固有名詞ですが変化しうるため名寄せや検索のキーとは出来ません。人間が情報を扱う場合は、住所、年齢、家族などの補足情報から「恐らく同一人物」と推定する事は可能ですが、コンピューターで自動処理する場合は、避けるべき処理と考えます。
一般名詞 「休日」「祝日」「祝祭日」「休館日」「お休み」など意味が重複して使われる単語でも揺れを回避したい場合は、データモデル策定時に列挙型メンバとして具体的に使う名詞を選定する事で、ゆれを回避すべきと考えます。




8.7 値に格納するコード

2022年7月23日

 国際標準に記載され、実際に広く利用されているコード以外はコードの利用はなるべく避けるべきと考えます。また、視認性の観点から、コードでも列挙型メンバでも構わない場合は、列挙型メンバを採用してはどうかと考えます。例
 えば、以下のコードは利用可能と考えます。
名称 説明
国コード ISO 3166 にて国際的に決められています。また、日本の都道府県も記載されています。都道府県コードの数値部分は、政府が定める当補公共団体コードの都道府県コードの下位2桁とも一致しています。

以下、混乱を招く可能性のあるコードです。ご参考まで。
名称 説明
都道府県コード ISO 3166 には日本の都道府県も記載されています。都道府県コードの数値部分は、政府が定める全国地方公共団体コードの都道府県の下位2桁とも一致しています。但し、例えば愛知県はISOでは"JP-26"ですが、全国地方公共団体コードでは"00026"であり文字列としては違いますので、利用には注意が必要です。コードである必要が無ければ、文字で"愛知県"と書くべきだと考えます。




8.8 値に記述する列挙型メンバ

2022年7月23日

 これは悩ましい問題です。国際標準との乖離は避けたいですが、どうしても日本固有のものが出てくることは避けられませんし、英語のままだと視認性が落ちてしまうという課題もあります。そこで、回避策としてですが、データモデル毎に議論する事が現実的だと考えます。