Coppell Technologies データ仕様の現状と課題

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データ仕様の現状と課題

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3. 国内の標準類  3.6-3.7節


3.6 コアデータモデル
2022-05-30/2023-01-05
 GIFの説明によると「人、施設等、社会で汎用的に使えるデータモデルを、コア語彙、コアデータパーツなどを組み合わせて定義」しています。また、連絡先やアクセシビリティ情報等、ブロック化して各データモデルに組み込んで使えるデータの集合を切り出してデータモデルとして定義」とのことです。データ交換の観点でいうと、コア語彙の節では定義していなかった、建物などの語彙の各プロパティ値をどの様に設定するかが記載してあるとも言えます。記載している語彙は以下の通りです。
■建物
 建物に関するデータモデルです。コア語彙における建物型に対応しています。GIFの説明では、、3D都市モデル標準性仕様書に対応するCityGMLの定義(Building)にも対応する定義があると記載されているが、Googleで検索する限り見つからない。代わりに、3D都市モデル標準製品仕様書(CityGMLの日本版。以下、CityGMLと記載)におけるBuildingの誤植ではないかと考え、以下、その前提で記述します。他の項目も同様です。Smart Data Models (以下、SDMと記載) におけるBuildingに対応していると思われます。対応関係は表3-6-1を参照してください。但し、項目名や格納する値についての対応関係はほぼ無く、このデータモデルをデータ流通にどう使用するかについては検討が必要だと思われます。

■設備
 ここでいう「設備」とは何かという説明はGIFの説明の中では見当たりません。コードの一覧から見ると施設内に設置される空調設備、電気設備、放送設備などではなく、施設の外側に取り付けられる付属物を意図している可能性があります。確認が必要です。
 コア語彙の設備型に対応する。GIFの説明では、3D都市モデル標準性仕様書に対応するCityGMLの定義(furnitur)があると記載されているが、その様な仕様書はGoogleで検索する限り見つからず、3D都市モデル標準製品仕様書にもfurniturの記述はない。表3-6-2の記述は、GIFの対応しているとの記載をそのまま転記している。
 施設管理における設備の管理には、どの部屋に設置してあるか、BIM上のどのオブジェクトに対応するかなどの項目が必要だと思われるため、実装時には追加が必要です。
 SDMには対応するデータタイプは無いと思われます。但し、駐車場や街灯に関するデータモデルは存在するので、属性については流用可能な可能性があります。

■その他
 前記の建物や設備の他に、個人、連絡先、住所、法人。施設、アクセシビリティ、子育て支援、土地というコアデータモデルがあるが、必要に応じて別途調査する事とし、省略します。

 各データモデルに共通する点は以下の通りです。
  • フラット型の情報モデルを採用している
  • リンクは使用せず、対象のモノ・コトではない項目も含めて項目として定義している
  • 国内の独自の表現が散見される。例えば、国内てしか通用しないコードの使用など
  • スマフォなどのデバイスでの仕様を考慮していない部分がある。例えば、コードの多用など


3.7 実装データモデル(行政)
2022年5月30日
 行政に対する申請や報告などの各種手続きに関するデータモデルです。都市OSとの関係が薄いと思われるため、現時点では調査は省略します。但し、属性に関しては民間にも流用出来る可能性があり、必要に応じて調査する事にします。