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3. 国内の標準類   3.6節の表


表3-6-1 コアデータモデルの「建物」の各項目と他標準との比較
2022-05-30/2023-01-05
コア語彙における建物型、3D都市モデル標準製品仕様書(CityGMLの日本版。以下、CityGMLと記載)におけるBuilding、SmartDataModels (以下、SDMと記載) におけるBuildingを各項目について比較しました。
コア・データモデル -- 建物 コア語彙
建物型
CityGML
Building
SDM
Building
項目名、
項目名(英語)
説明
ID
(Identification)
一意となる建物単位に採番された半角文字からなる文字列とのこと。半角文字とはどの様な文字セットなのかは不明です。記入例は"1234567890123"。右の欄の様に、各標準とは異なっている。つまり、お互いがIDを持っているにはかかわらず、突合できない。 ic:ID bldg:buildingIDAttribute
"<市区町村コード>-bldg-<オブジェクト連番>の形式
id
"urn:ngsi-ld:Building:<一意となる文字列>"の形式
種別
(Type)
建物の種別。種別の値としては、建築基準法施行規則(別記様式)を利用できるとしている。右の各規定との対応関係は無い。
GIFで対応関係は記載されていないが、bldg:usageと対応すると推定
値としては、別の体系となっている
category
米国英語にて表現されている
名称
(Name)
名称(カナ)
(NameKana)
名称(英字)
(NameEn)
建物を表す文字列。 ic:名称 gml:name
カナ及び英字の規定は無い。
name
カナ及び英字の規定は無い。
通称
(AlternativeName)
通称を表す文字列。 ic:通称 対応する定義無し alternateName
概要
(Summary)
説明
(Description)
建物情報として公開可能な概要情報や詳細情報を表す文字列。 ic:要約
ic:記述
gml:description
二つに分かれてはいない。
description
二つに分かれてはいない。
関連建物
(RelatedBuilding)
提携している他建物の情報などを表す文字列。
(補足: コアデータモデル解説書では、CityGMLのbldg:BuildingPartに対応するとなっており、それが正しいとすると"提携している他建物"ではなく、一つの建物が複数の形状が異なる部分から構成されている場合に使用すると推定される。SDMの説明はその解釈で記載する)
ic:建物 bldg:BuildingPart 項目としては対応していない。建物を複数に分けて表現する場合はBuildingではなく、BuildingTypeというデータを複数登録し、データを相互にリンクする事で階層構造を表現する
状態
(Status)
「建築」、「稼働中」、「閉鎖中」などのステータスを表す文字列。
対応する定義無し 対応する定義無し
建物住所
(BuildingAddress)
所在地を住所型で表す。住所型では、全国地方公共団体コード、町字ID、市区町村(郡)、町字、番地以下、建物名等(方書)の7項目を必須項目とし、座標や市町村名などは選択項目となっている ic:住所
Address
国、県、基礎自治体、およびそれ以下の4項目で構成。国だけは国コードでの記載も可能。郵便番号や私書箱の追加の可能。座標は本項目とは別の"location"という項目。
設備
(Facility)
建物内に併設されている消火栓やAED等の設備の情報を記載する。但し、最大ひとつとなっており、この項目の目的は不明。また。記載する形式は設備型となっており、その中で住所が再度必須項目となっており、一見矛盾している様に思われる。 ic:設備 対応する定義無し
但し、非常階段などの主要構造に付随する設備や主要構造を保護する設備を指す項目はある
対応する定義無し
主要用途
(MainPurpose)
建物の主要用途をPD:コード情報型で記述する。例えば"{"種別": "都市計画基礎調査実施要領コード","種別関連情報": "411"}"など。コードは、都市計画基礎調査実施要領に準拠する。


構造
(Structure)
鉄骨鉄筋コンクリートなどの構造をPD:コード情報型で記述する。例えば"{"種別": "不動産登記構造","種別関連情報": "鉄骨鉄筋コンクリート"}"など。値としては、不動産登記の「構造」区分を使用できる。 c:構造
対応する定義無し
その他 上記の各項目のほかに、以下の項目がある。以下の項目は全て選択項目です。
 敷地面積
 主要機能
 建築面積
 延べ面積
 最高の高さ
 地上階数
 地下階数
 竣工日
 備考
 連絡先情報
 アクセリビリティ情報
スマートシティの観点で必要な、利用者(借主)、営業時間などの項目はない。
以下の属性が対応
ic:敷地面積

ic:主要用途
ic:建築面積
ic:延べ面積
ic:最高の高さ
ic:地上階数
ic:地下階数
iic:竣工日

ic:連絡先
以下の属性が対応
gml:MeasureType
bldg:function
bldg:usage


bldg:measuredHight
bldg:storeysAboveGround
bldg:storeysBelowGround
bldg:yearOfConstruction


以下の項目が対応







floorsAboveGround
floorsBelowGround





表3-6-2 コアデータモデルの設備の各項目と他標準との比較
2022-05-31
コアデータモデル -- 設備 コア語彙
建物型
CityGML
furnitur
項目名、
項目名(英語)
説明
ID
(Identification)
一意となる建物単位に採番された半角文字からなる文字列とのこと。半角文字とはどの様な文字セットなのかは不明です。記入例は"1234567890123"。右の欄の様に、各標準とは異なっている。つまり、お互いがIDを持っているにはかかわらず、突合できない。 ic:ID 対応する定義無し
区分 設備の区分。CityGML 2.0 Annex C.4のコードを利用する。
frn:class
種類
(Type)
設備の種類。道路基盤地図情報製品仕様書(案)、作業規程の準則(公共測量標準図式)を使用する。
frn:function
名称
(Name)
名称(カナ)
(NameKana)
名称(英字)
(NameEn)
建物を表す文字列。 ic:名称 gml:name
カナ及び英字の規定は無い。
説明
(Description)
建設備情報として公開可能な詳細情報を表す文字列。 ic:記述 gml:description
状態
(Status)
「稼働中」などのステータスを表す文字列。
対応する定義無し
設備住所
(BuildingAddress)
住所情報(住所型 ※緯度経度を使用)。

住所型では、全国地方公共団体コード、町字ID、市区町村(郡)、町字、番地以下、建物名等(方書)の7項目を必須項目とし、座標や市町村名などは選択項目となっている。
--> 自治体以外にコードを必須とする事の是非を課題に記載必要
ic:住所 対応する定義無し
サービス曜日
開始時刻
終了時刻
日時備考
設備を利用できる曜日、開始時間、終了時間、非定型な日時情報。
曜日ごとに開始終了時刻が異なる場合や祝日は定型表現できず、備考に記載する。
ic:利用可能時間 対応する定義無し
その他 上記の各項目のほかに、以下の項目がある。以下の項目は全て選択項目です。
 URL
 備考
 連絡先情報
スマートシティの観点で必要な、利用者(借主)、営業時間などの項目はない。
以下の属性が対応
ic:Webサイト
ic:記述
ic:連絡先
対応する定義無し