2.3 データ項目定義書の仮作成

　ここでは、前節でモノ・コト毎に整理した項目(属性)を、継承元のデータモデルの項目に対応させます。その際、継承元がフラット型の場合、他のモノ・コトが混在ている場合があるので、その情報も補足・提案に記述します。

2.3.1 法人

2023-01-14

　地方公共団体を含む法人のデータモデルです。

仮データモデル名	法人
継承元データモデル	コア・データモデル/法人
参照データモデル	なし
補足	補足: 自治体と民間企業共通のデータモデルになると想定しました。また、情報管理主体の法人とその他の法人が同一法人である事も想定されるため、統一しました

コア・データモデル/法人

対応する推奨データセット

補足・提案

項目

回数

説明

項目名

AED

介護

医療

文化

観光

イベ

LAN

トイレ

消防

避難

人口

公共

子育

食品

学区

法人番号

1::1

法人番号（13桁）を記載。法人番号が指定されている場合は必須

法人番号

〇

推

〇

次の"ID群"と統合可能

ID群

0::n

法人に付与した一意のIDを記載

都道府県コード
又は市区町村コード

〇

必

〇

どちらも6桁。
全国地方公共団体コードは学区の例示では、指定都市も市のコードを登録

全国地方公共団体コード

〇

商号または名称

1::1

商号または名称を記載

都道府県名

〇

法人が都道府県の場合、都道府県名が法人名

市区町村名

〇

法人が基礎自治体か特別区の場合、市区町村名が法人名

名称/団体名

〇

法人が上記以外の場合、登記名が法人名

商号または名称（カナ）

1::1

名称をカナで記載

推奨データセットでは必須ではありませんが、コア・データモデルでは必須の指定です。

商号または名称（英字）

0::1

名称を英語で記載

組織種別位置（前株、後株）

0::1

組織種別（株式会社等）を法人名の前後のどちらに付与するかを記載

組織種別（株式会社等）を法人名の前後のどちらに付与するかを記載。

組織種別

0::1

組織種別（株式会社、有限会社、合名会社、合資会社、合同会社等）を記載

自治体も登録が必要であり、列挙型項目:に"市区町村"、"都道府県"の追加が必要

略称アルファベット

0::1

略称アルファベットを記載

略称アルファベットを記載。通称のひとつとつであり、通称との整理が必要

通称

0::1

通称を記載

コアデータモデルでは最大一つとなっているが、複数記載が必要なのでは

事業活動状況

0::1

活動状況（倒産、破産、休眠、休業、廃業等）を記載

説明

0::1

説明を記載

WebサイトURL

0::1

法人に関する情報源を示すWebサイトURLを記載

関連組織

0::n

関連組織（子会社、提携先等）を記載

別のモノ・コトに関する情報

正社員数

0::1

正社員数を記載

この項目は変動する数値の項目であり、実装するのであれば誰が更新し続けるのかなどのルール策定が必要

従業員数

0::1

従業員数を記載。

地物（関連施設）

0::n

法人に関連する地物（関連施設）を記載。

別のモノ・コトに関する情報

代表者名称

0::1

代表者名称を記載

出身地や配偶者の有無など多様な属性情報を定義してあるが、個人情報であり、留意必要

代表者役職名

0::1

代表者役職名を記載

設立年月日

0::1

設立日を記載

創業年

0::1

創業年を記載

事業種目

0::n

事業種目（日本標準産業分類）を記載

事業年度開始日

0::1

事業年度の開始日を記載

年度開始日を"MM-DD"形式で記載

資本金

0::1

資本金を記載

この項目は変動する数値の項目であり、実装するのであれば誰が更新し続けるのかなどのルール策定が必要

登記住所

0::1

登記住所を記載

事業所情報

0::n

事業所情報を記載

別のモノ・コトに関する情報

連絡先情報

1::1

連絡先情報を記載。

コア・データモデルではpd:連絡先（pd:法人連絡先）の形式で登録する規定。連絡先情報は団体と部門の両方にある

所属都道府県名

〇

法人が市区町村の場合、都道府県名も登録する。

2.3.2 部門

2023-01-15

　コア・データモデルの事業所は、例えば事業所IDの英語名が"businessPlaceId"となっている様に組織の部門よりも場所を指すデータの様に思われる。他に適当な定義が無いため事業所の定義を継承する。

仮データモデル名	部門
継承元データモデル	コア・データモデル/事業所
参照データモデル	なし
補足	補足: 「法人」同様、自治体と民間企業共通のデータモデルになると想定しました。また、情報管理主体の法人とその他の法人が同一法人である事も想定されるため、統一しました。

コア・データモデル/事業所

対応するモノ・コト

補足・提案

項目

回数

説明

項目名

観光

イベ

避難

公共

学区

事業所ID

0::1

事業所のIDを記載

事業所名

0::1

事業所の名称を記載

名称

〇

必

名称_カナ

〇

事業所住所

0::1

事業所の住所を記載

電話番号

〇

必

推

〇

コア・データモデルでは「法人連絡先」型が定義されており、データモデル策定時は考慮必要

内線番号

〇

メールアドレス

〇

webフォーム

〇

「法人」へのリンク

〇

部門が所属する「法人」へのリンク

2.3.3 個人

2022年9月8日

　個人の情報は、推奨データセットでは文化財の所有者としてのみ利用されており、また個人情報に鑑み記載しなくても良いと事にもなっているため、データモデルの設計はせず、これ以上の分析はは行わない事とします。文化財のデータセットでは、所有者名をテキストで記載する事とします。

仮データモデル名	個人
継承元データモデル	コア・データモデル/個人
参照データモデル	なし
補足	補足: コア・データモデルの個人にはかなり個人情報を含んでおり、スマートシティのデータとしてそのまま使う事は難しそうです。他のユースケースで個人のデータモデルが必要となった場合、深い議論が必要と思われます。性別が必須項目となっている事も気になるところです

コア・データモデル/個人

対応するモノ・コト

補足・提案

項目

回数

説明

文化財

ID群

1::1

個人番号、教員番号など

氏

1::1

姓

名

1::1

名

氏（カナ）

1::1

姓のカナ表記

名（カナ）

1::1

名のカナ表記

氏（英字）

0::1

姓のローマ字表記

名（英字）

0::1

名のローマ字表記

氏名

0::1

氏名（姓、名のセット）

文化財の所有者等

個人情報であり、省略可

氏名（カナ）

0::1

氏名（姓、名のセット）のカナ表記

氏名（英字）

0::1

氏名（姓、名のセット）のローマ字表記

ミドルネームなど

0::1

ミドルネーム、旧姓、別名、通称名など

ミドルネームなど（カナ）

0::1

ミドルネームなどのカナ表記

ミドルネームなど（英字）

0::1

ミドルネームなどのローマ字表記

戸籍氏名

0::1

戸籍上の氏名表記

国籍

0::1

国籍名

出生国

0::1

出生国名

性別

1::1

性別名

生年月日

0::1

生年月日

死亡年月日

0::1

死亡している場合、死亡年月日

年齢

0::1

記録時点の年齢

身長

0::1

記録時点の身長（単位：cm)

体重

0::1

記録時点の体重（単位：kg)

機能支援の要否

0::1

身体障碍や車椅子など、何らかの補助が必要かどうか

機能支援の種別

0::1

視覚支援、聴覚支援、移動支援など

備考情報

0::1

秘匿事項（DV等）など、その他特筆事項

世帯主

0::1

世帯主の情報

既婚・未婚

0::1

既婚か未婚の種別

配偶者

0::1

配偶者の情報

子

0::1

子の情報（子の有無）

学生

0::1

学生かどうか

収入の有無

0::1

記録時点の収入の有無

居住住所

0::1

居住住所情報

役割関与情報

0::1

委任先、保護者、続柄など

連絡先情報

1::1

連絡先住所の情報

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