都市OS利活用協議会

公共施設の施設管理向けの帳票(データモデル) Ver. 0.0


2023-04-06

定義の見方

 各帳票の定義の先頭にある定義名から補足までの記述は、エンジニア向けの情報です。
 「項目名(Attribute name)」は項目の名称です。回数は値を幾つ登録して良いかを示しています。回数は"a::b"の記号で書かれていますが、aが最小回数、bは最大回数です。つまり、"0::1"はデータを登録してもしなくても良いが、登録数は最大1個という意味になります。最大数bがnの場合は、登録する値の数に制限が無い事を示しています。typeは登録する値の形式です。例えばTextは単語などの文字列で、Numberは数値です。興味がある方は、準拠規格のデータタイプをご覧ください。
 説明の項目の中の丸数字はデータの登録の要否を示すガイドラインです。必須の項目は登録が必須です。丸印は施設管理においては登録を推奨する項目です。


2023-04-04

部位 (BuildingComponent)

 建物の部位を表現するデータモデルです。部位とは、「フェンス」「門扉」などを指します。
定義名 BuildingComponent
継承元データモデル コア・データモデル/設備
参照データモデル Smart Data Models/Device
URI https://pfikyokai.or.jp/Specification/BuildingComponent
補足 不具合のデータを蓄積する際に不具合を発生した部位のデータモデルです。尚、設備については本データモデルではなく、Device(設備)のデータモデルを用います。本データモデルは、窓、床、ドアなどの部位を想定しています。本データモデルのEntityは、全ての部位について登録される事は想定されていません。ドアなどの故障が多いと思われる部分について、後々分析に供するために登録する事を想定します。Aは公共施設の包括施設管理業務委託において登録される事が想定されるAttributeです。
Data Model 説明
Attribute name 回数 type 補足
@
id 1::1 Text NGSI-LDの仕様に合わせ、次の形式の識別子とする。"urn:ngsi-ld:BuildingComponent:"<一意となる文字列>。一意となる文字列は一意であれば何でもよい
必須
type 1::1 Text 必ず"BuildingComponent"の文字列でなくてはならない
必須
category 0::1 Text 部位の種別。列挙型項目、定義はBuildingComponent
name 0::1 Text 部位に他と区別すべき名称が付いている場合に、名称を設定する。"中央階段"、"職員門扉"など
nameKana 0::1 Text 設備の名称のカナ表記を設定する
nameEn 0::1 Text 設備の名称の米国英語表記を設定する
description 0::1 Text 設備情報として公開可能な詳細情報
status 0::1 Text 「稼働中」、「故障中」などのステータス。この項目を利用する場合は、更新責任をだれが担うかなどのルールの策定が必要
refFacility 1::1 Relationship 設置している対象の施設へのリンク
必須
url 0::1 URL 設置場所写真のURLなど
remarks 0::1 Text 備考
zoneInstalled 1::n Text (Array) 設置した場所。Facility(施設)で定義したZonesと任意文字列の配列で記載します。例えば["校舎", "2F","1年C組", "天井"]
zoneRemarks 0::1 Text 前項の補足情報


2023-04-15

設備 (Device)

  建物や施設に設置されている設備を表現するためのデータモデルです。設備は運搬可能なものを含みます。
定義名 Device
継承元データモデル BuildingComponent
参照データモデル Smart Data Models/Device、コア・データモデル/設備
URI https://pfikyokai.or.jp/commonspecification/Device
補足 施設に設置してある設備に関するデータモデルです。管理対象となるすべての設備についての情報が事前登録されることを想定しています。尚、各種設備は同じ機種や部材を使用する事が多く、データ登録作業の効率化のため、データ項目定義書作成時には、設置の情報と共通な機種情報を分離してDeviceModelとして定義してました
Data Model 説明
Attribute name 回数 type 補足
@
id 1::1 Text NGSI-LDの仕様に合わせ、次の形式とする。"urn:ngsi-ld:Device:"<一意となる文字列>。一意となる文字列は何でもよい。例えばシリアルナンバー
必須
type 1::1 Text 必ず"Device"の文字列でなくてはならない
必須
areaServed 0::1 Text 設備の提供領域。例えば照明機器や空調機器で"図書室"や"職員室"。不具合時に影響を受ける場所
category 0::1 Text 設備の種別。列挙型項目。定義はBuildingComponent
controlledAsset 0::1 Text 制御や計測するもの。例えば"プール"
controlledProperty 1::n Text 検知・制御・計測する対象。列挙型項目。定義はControlledProperty。例えば"水位"、"温度"など。
dateInstalled 1::1 Date 設置した日付
dateManufactured 1::1 Date 製造年月日
description 0::1 Text 設備情報として公開可能な詳細情報
name 0::1 Text 設備に他と区別すべき名称が付いている場合に、名称を設定する。"消火栓"、"AED"、"非常用発電機"など
nameEn 0::1 Text 設備の名称の米国英語表記を設定する
nameKana 0::1 Text 設備の名称のカナ表記を設定する
pricePurchased 0::1 Text 購入価格 (円単位)
refDeviceModel 1::1 Relationship 機器のモデル情報であるDeviceModelのEntityへのリンク
refFacility 1::1 Relationship 設置している対象の施設へのリンク
必須
remarks 0::1 Text 備考





serialNumber 0::1 Number 製造番号(シリアルナンバー)を登録
status 0::1 Text 「稼働中」、「故障中」などのステータス
url 0::1 URI 設置場所写真のURLなど
zoneInstalled 1::n Text (Array) 設置した場所。「設備」で定義したZonesのリストで記載します。例えば["校舎", "2F","1年C組", "天井"]
zoneRemarks 0::1 Text 前項の補足情報


2023-04-15

機種 (DeviceModel)

 設備の機種などの設備の共通情報を登録するためのデータモデルです。
定義名 DeviceModel
継承元データモデル Smart Data Models/DeviceModel
参照データモデル なし
URI https://pfikyokai.or.jp/commonspecification/DeviceModel
補足 設備の機種などの設備間の共通情報
Data Model 説明
Attribute name 回数 type 補足
@
id 1::1 Text NGSI-LDの仕様に合わせ、次の形式の識別子とする。"urn:ngsi-ld:DeviceModel:"<一意となる文字列>。一意となる文字列は、例えば都市OS内の通番
必須
type 1::1 Text 必ず"DeviceModel"の文字列でなくてはならない
必須
alternateName 0::1 Text 通称を入れる (もしあれば)
annotations 0::n Text 設備に関する注釈
brandName 1::1 Text 機器のブランド名を設定する。例えば"しろくまくん"。
必須
category 1::n Text 設備の種別。列挙型項目。定義はBuildingComponent
必須
color 0::1 Text 機器の色を設定する。例えば"白"
controlledProperty 0::n Text 検知・制御・計測する対象。列挙型項目。定義はControlledProperty。例えば"水位"、"温度"など。
dataProvider 0::1 Text このEntityに対するプロバイダを特定する文字列。今回のユースケースではプロバイダは存在しません。
description 0::1 Text 機種報として公開可能な詳細情報
deviceClass 0::1 Text 制約条件付きデバイス(constrained device)のクラスです。RFC7228で規定。制約条件付きデバイスではない場合、意味を持ちません
documentation 0::1 URI デバイスのドキュメントに対するリンク
energyLimitationClass 0::1 Text これも、デバイスのクラスです。RFC7228で規定されています
function 0::n Text デバイスの機能です。SAREFで規定されており、levelControl, sensing, onOff, openClose, metering, eventNotificationなどがある
image 0::1 URL デバイスの写真等のurlです。
manufacturerName 1::1 Text メーカ名を設定する。例えば"日立製作所"
必須
modelName 1::1 Text 機器のモデル名を設定する。例えば"RAS-DM28KE8"
必須
name 0::1 Text 機種に個別に名称が付いているときに、その名称を設定する
owner 0::n Text 所有者のidです。施設と設備で所有者が異なる場合などに使います
seeAlso 0::n Text 追加情報のURIを格納します。つまり、idやurlが入ります。
serviceLife 0::1 Number 耐用年数です。会計上、税務上の耐用年数ではなく、実際に利用可能な年数です
source 0::1 Text データ提供者のurlです
supportedProtocol 0::n Text サポートしているプロトコルです
supportedUnits 0::n Text サポートしている測定値の精度です