都市OS利活用協議会

一般的に使われるデータパーツ Ver. 0.0


2023-04-06

定義の見方

 各帳票の定義の先頭にある定義名から補足までの記述は、エンジニア向けの情報です。想定項目名は、既存のデータモデルで良く使われている項目名であり、サンプルなどで利用する参考情報です。
 「項目名(Attribute name)」は項目の名称です。回数は値を幾つ登録して良いかを示しています。回数は"a::b"の記号で書かれていますが、aが最小回数、bは最大回数です。つまり、"0::1"はデータを登録してもしなくても良いが、登録数は最大1個という意味になります。最大数bがnの場合は、登録する値の数に制限が無い事を示しています。typeは登録する値の形式です。例えばTextは単語などの文字列で、Numberは数値です。興味がある方は、準拠規格のデータタイプをご覧ください。


2023-04-05

連絡先 (ContactPoint)

 施設や組織の連絡先に関するデータモデルのパーツです。
想定項目名 contactPoint
定義名 ContactPoint
Attribute type StructuredValue
継承元データモデル コア・データモデル/連絡先
参照データモデル コア語彙/連絡先クラス、schema.org/ContactPoint、コアデータパーツ/電話番号
URI https://schema.org/ContactPoint
利用データモデル Organization、Department、Facility
補足 連絡先のパーツです
Data Model 説明
Attribute name 回数 type 補足
contactPoint 0::n ContactPoint

availableLanguage 0::1 Text 対応できる言語を記述。IETF BCP 47 standardに従う。日本語では、"ja"
contactType 0::1 Text 連絡の種別を記述列挙型項目。列挙型メンバの定義は、ContactType
email 0::1 Text 連絡先メールアドレス
telephone 0::n Text 電話番号、携帯電話番号。電話番号は"+-01234567890"の文字からなる文字列。"+"は文字列の先頭のみ許される
extension 0::1 Text 内線番号
formURL 0::1 Text 連絡先がWeb Formの場合のURL
faxNumber 0::1 Text ファックスの電話番号。記述はtelephoneと同じ。推奨データセットの介護サービス事業所一覧および医療機関一覧のために追加。


2023-04-05

ID情報 (IdentificationGroup)

 各種IDを登録するためのデータモデルのパーツです。
想定項目名 identificationGroup
定義名 IdentificationGroup
Attribute type StructuredValue
継承元データモデル コア・データモデル/ID情報型
参照データモデル なし
URI https://pfikyokai.or.jp/CommonSpecification/IdentificationGroup
利用データモデル  
補足 コア・データモデルのID情報型をNGSI V2に変換したデータモデルです。
Data Model 説明
Attribute name 回数 type 補足
identificationGroup 0::n IdentificationGroup Entity id以外にEntityに振られた各種IDをリストとして登録する

identification 1::1 Text 対文字列に含まれる文字は、全てASCII
identificationType 1::1 Text 列挙型項目。列挙型メンバはIdentificationType


2023-04-05

サービス提供時間帯 (OpeningHours)

 施設などの各種サービスの開始終了時刻を表現するためのデータモデルのパーツです。
想定項目名 openingHours
定義名 OpeningHours
Attribute type Text
継承元データモデル schema.org/OpeningHours
参照データモデル なし
URI https://schema.org/OpeningHours
利用データモデル Facility
補足 施設などの開館時間帯を表現します、
Data Model 説明
Attribute name 回数 type 補足
openingHours 0::n Text サービスを提供する時間帯をTextのリスト構造で登録する。各Textでは、曜日、開館時刻、閉館時刻を以下の文字列で表現する。
   <曜日> (空白)<開始時刻>-<終了時刻>
曜日はMo、Tu、We、Th、Fr、Sa、Suの二文字で表現します。曜日はカンマを挟んで並べる事で複数の曜日を表現できます。また、連続する曜日の場合は二つの曜日をハイフンで繋ぐことで一括して表現できます。開始時刻と終了時刻はHH:MMの24時間形式で表現します。開始時刻が終了時刻より大きい場合は、夜間を通じて開館していると解釈します。


2023-04-05

座標 (Point)

 座標の点を表現するためのデータモデルのパーツです。
想定項目名 location
定義名 Point
Attribute type geo:json
継承元データモデル なし
参照データモデル The GeoJSON Specification (RFC 7946)
URI https://purl.org/geojson/vocab#Point
利用データモデル Land
補足 "点"の座標を表す値のタイプを示す。公共施設ドメインで土地や建物の属性としてデータ登録する場合は、断りが無い場合は代表点を表す。形式がGeoJSONに則っており、他の項目と異なることに注意が必要。
Data Model 説明
Attribute name 回数 type 補足
location
geo:json

coordinates 1::1 Point Valueは値が2個または3個のNumberのリストになっており、以下の値をそれぞれ設定する

0 1::1 Number 基本的に経度を小数点以下6桁で記載。西経はマイナスの値で表示。度・分・秒などの他の表現形式は使えない。必要であれば、入力時や表示時に処理系で変換する。コア語彙では文字列となっているが、コア・データモデルに合わせて数値とする。
1 1::1 Number 基本的に緯度を小数点以下6桁で記載。南緯はマイナスの値で表示。度・分・秒などの他の表現形式は使えない。必要であれば、入力時や表示時に処理系で変換する。コア語彙では文字列となっているが、コア・データモデルに合わせて数値とする。
2 0::1 Number 高度をメートル単位で記載。


2023-04-05

座標 (Polygon)

 座標の点を表現するためのデータモデルのパーツです。
想定項目名 location, polygon, areaServed
定義名 Polygon
Attribute type geo:json
継承元データモデル なし
参照データモデル The GeoJSON Specification (RFC 7946)
URI https://purl.org/geojson/vocab#Polygon
利用データモデル Land
補足 "面"の座標を表す値のタイプを示す。形式がGeoJSONに則っており、他の項目と異なることに注意が必要。
Data Model 説明
Attribute name 回数 type 補足
location
geo:json

coordinates 1::1 Polygon

0 1::1 (Array)

0 4::n (Array) 面を囲む多角形の頂点をリスト形式で登録する。最初の頂点と最後の頂点の座標は一致する必要がある

0 1::1 Number 経度を基本的に小数点以下6桁で記載。西経はマイナスの値で表示。度・分・秒などの他の表現形式は使えない。必要であれば、入力時や表示時に処理系で変換する
1 1::1 Number 緯度を基本的に小数点以下6桁で記載。南緯はマイナスの値で表示。度・分・秒などの他の表現形式は使えない。必要であれば、入力時や表示時に処理系で変換する


2023-04-05

住所 (PostalAddress)

 住所や所在地を表現するためのデータモデルのパーツです。
想定項目名 address
定義名 PostalAddress
Attribute type StructuredValue
継承元データモデル コア・データモデル/住所
参照データモデル コア語彙住所クラス、schema.org/PostalAddress、コアデータパーツ住所、コアデータパーツ郵便番号、ISO 3166-1
URI https://schema.org/PostalAddress
利用データモデル Land
補足 住所や所在地を示すAttributeのデータタイプを示す
Data Model 説明
Attribute name 回数 type 補足
address
PostalAddress

addressCountry 0::1 Text 国名または二文字の国コードで表現。日本の場合は"Japan"または"JP"
addressRegion 1::1 Text 日本国内の住所については都道府県名。
addressLocality 1::1 Text 日本国内の住所については基礎自治体名。町村の場合は郡名も含む。政令市区名は含めない事とする
streetAddress 1::1 Text 日本国内の住所については基礎自治体名より後ろの部分で方書を除いた部分。政令指定市区名・町名・字名以降。町名より後ろは数字をハイフンで結んだ形式とする。例えば、"霞が関2-1-6"。方書は、建物の名称などをaddressとは別項目で表現する
postalCode 0::1 Text 日本国内の住所についてはハイフンを使わず、連続した7桁の数字からなる文字列。グローバル標準に合わせて項目を追加


2023-04-05

価格 (PriceSpecification)

 商品やサービスの価格を表現するためのデータモデルのパーツです。
想定項目名 priceSpecification
定義名 PriceSpecification
Attribute type StructuredValue
継承元データモデル schema.org/PriceSpecification
参照データモデル schema.org/QuantitativeValue
URI https://schema.org/PriceSpecification
利用データモデル ChildCare
補足 価格を表すデータパーツです。schema.orgのサブセットになっています。通貨や支払い手段などは、要望に応じて追加していきます。
Data Model 説明
Attribute name 回数 type 補足
priceSpecification
PriceSpecification

unitText 0::1 Text 測定単位を示す文字列またはテキスト。"1時間あたり料金"などと記載します。
price 1::1 Number 価格を数値で示します
priceCurrency 0::1 Text 支払い可能な通貨を示します。:形式はISO4217です。日本円は"JPY", 米ドルは"USD"です